※写真はフリー素材を使用し、イメージです。
太るメカニズムとは
なぜ太ってしまうかを知っておきましょう。
単純に考えれば摂取エネルギー量(食べる食物量)が消費エネルギー量(生命維持活動量・運動量)を超えてしまっていることが原因となります。
「摂取エネルギー」とは、食べることで体内に取り込まれるエネルギーのことです。
「消費エネルギー」とは、生命維持や日常の活動・運動などで使われるエネルギーのことです。
摂取エネルギーが消費エネルギーより小さくなれば、誰でも太ることなく同じような体重を維持していきます。
なぜ肥満になってしまうのでしょうか?
それは、生活環境の変化にその多くの要因があります。
食生活においては24時間食べ物が手に入り、歩く機会が減り、運動量も減っています。
若い頃と同じ食物量を取ればおのずと摂取と消費のバランスが崩れてしまっていて肥満につながります。
肥満を解消するためには、日常生活を見直し、肥満の原因を探してそれを取り除く「正しい生活習慣」を身につけましょう。
体重の数値を減らすことを目的にしない
体重が少ないことが健康なのでしょうか?
肥満の基準は、体重の多い少ないではなく「からだに占める脂肪の割合」=「体脂肪率」で決まります。
医学的に肥満とは「単に体重過多を指すのではなく、からだを構成する成分のうち、脂肪組織の占める割合が異常に増加した状態」と定義づけられています。
体重が同じでも、スポーツなどで体を鍛えて筋肉の多い人とそうでない人の体脂肪率が同じであるはずはないのです。
体重を重くしているのが筋肉や骨であれば、その人は肥満と判断されません。(ラガーマンなど)
このため、体脂肪率の値を考慮した体重が重要となります。
健康的に体重を減らすには
健康的に体重を減らす為には、「脂肪を減らすことで体重を減らすこと」が大切になります。
このためには食事量と運動量のコントロールが基本になります。
急激な減量はからだに負担が大きいだけでなく、拒食症や貧血、月経の異常といったさまざまな弊害を体に誘発する可能性があります。
減量は「ゆっくり」が原則。大切なのは体重を一時的にイッキに減らすことではなく、長期的に見て脂肪が減少した状態を維持することです。
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食事のポイント
朝食を抜いたり、習慣で朝食を食べない、という場合、前日の夕食から昼食の間までに間が空いてしまい、
その後に食べ物が入ってくるとからだはよりエネルギーを蓄えようとします。
朝食を抜いたり、その分を補う為に夕食に食べ過ぎてしまうのは、わざわざ太りやすい習慣をつくっていることになります。
朝食、昼食をしっかり摂って、夕食を軽く摂ることを習慣づけましょう。
運動のポイント
有酸素運動はエネルギーとして脂肪が燃焼しやすい運動になります。
少し早歩きのウォーキング、ジョギング、水泳、自転車こぎなどがこれにあたります。運動する時間が長くなるにつれ、脂肪組織の中性脂肪が分解し、その遊離脂肪酸が主なエネルギー源として使われることで脂肪が体内で消費されます。
これらの運動は20分以上続けないと脂肪が消費しないと思われているようですが、短い時間でも運動の効果はあることがわかってきています。
5分・10分とこま切れになっても構わないので、ライフスタイルに合わせて組み込んでいける運動を少しずつできることから始めましょう。